コラム

横隔膜ヘルニアの子猫

2022.02.01

術前ーL

お久しぶりです。久々の症例報告です。12月中旬の日曜日に新規の飼い主さんから電話をいただきました。当院の近くの動物病院で診てもらっていたが手術ができないと言われたという。子猫が横隔膜ヘルニアになって死にそうになっているので、何とか手術ができないか、ということでした。すぐに連れてきていただきました。診れば体重は1㎏未満で、呼吸が浅くて体温もかなり低く、危険な状態でした。すぐにレントゲンを撮りました。それが以下の写真です。

胸部にあるはずの肺は、腹部の臓器である肝臓や胃、腸に押しつぶされている状態でした。こうなると肺を膨らませることができず、常に酸欠状態になります。すぐにICUに入れ呼吸を助けてあげました。少し落ち着いた状態になりました。血液検査で状態を把握し、それに応じて点滴をし、その夜に手術する予定にしました。
手術の様子はまたこの次に報告させていただきます。

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