これらの症状はありませんか?
犬は体調不良を言葉で伝えることができないため、日常のちょっとした変化を見逃さないことが大切です。以下のような症状が見られる場合は、何らかの疾患が隠れている可能性があります。
鼻・口
鼻水・くしゃみ・鼻づまり
風邪やアレルギーの他、犬ジステンパーや鼻腔内腫瘍が疑われます。これらはくしゃみや鼻水が長引く場合に注意が必要です。
いびきやズーズーとした呼吸
短頭種では短頭種気道症候群の可能性があり、呼吸困難を引き起こすこともあります。
よだれが多い・口臭がきつい
歯周病や口内炎、口腔内の腫瘍などが原因です。進行すると食欲不振や体重減少を伴います。
食欲がない・急に食べなくなった
消化器疾患、腎臓・肝臓などの内臓疾患、口腔内の異常が考えられます。
目
涙が多い・目やにが出る
結膜炎や角膜炎、ドライアイなどが疑われます。目をこすったり、まぶしそうにする様子が見られます。
目をショボショボさせる・こする
角膜潰瘍や異物混入の可能性があり、早急な対応が必要です。
白く濁る・赤くなる
白内障は視力低下、緑内障は眼圧上昇により失明の恐れがあります。ぶどう膜炎も眼の痛みを伴います。
耳
耳を掻く・頭を振る
外耳炎や耳ダニ症の可能性が高く、放置すると中耳炎に進行することもあります。
耳からにおい・耳垢が多い
細菌や真菌による感染が疑われ、耳内の洗浄と薬剤治療が必要です。
皮膚・被毛
かゆみ・掻きむしる
アレルギー性皮膚炎や膿皮症、ノミ・ダニの寄生が原因です。皮膚の赤みやただれが見られることもあります。
フケ・湿疹・かさぶた
脂漏症や皮膚糸状菌症が疑われます。真菌感染は他の動物や人にうつることもあります。
脱毛・赤み
アトピー性皮膚炎やホルモン異常による脱毛の可能性があります。
足・歩き方
足を引きずる・ケンケンする
膝蓋骨脱臼や関節炎、怪我が考えられます。小型犬によく見られます。
段差を嫌がる・動きが鈍い
股関節形成不全や椎間板ヘルニアの疑いがあり、加齢性の変化も影響します。
散歩を嫌がる
関節の痛みや筋肉・神経系の問題、あるいは全身状態の不調が背景にあることがあります。
消化器・排泄
嘔吐・下痢
ウイルス性胃腸炎、食事不適、誤飲、寄生虫感染などが原因になります。
便秘・血便
腸閉塞や大腸炎、腫瘍の可能性があり、血が混じる場合は特に注意が必要です。
血尿・頻尿・多飲
膀胱炎や腎炎、糖尿病などの症状です。長引く場合は検査をおすすめします。
排泄しづらい
尿石症や神経性疾患による排尿障害が疑われます。
全身状態
元気がない・ぐったりしている
熱中症や感染症、貧血、内臓疾患など様々な原因が考えられます。
体を触られるのを嫌がる
関節炎、内臓疾患、神経系の痛みが隠れていることがあります。
体重の急激な増減
甲状腺機能低下症や糖尿病、消化吸収障害の可能性があります。
愛犬の体調の変化を見逃さないで
犬の体調の変化には必ず理由があり、それを見逃さないことが飼い主としての大切な役割です。定期的な健康診断や予防接種を通じて病気の早期発見・予防に努めることで、愛犬とより長く健やかな毎日を過ごすことができます。大阪市東住吉区のフジタ動物病院では、日常のケアから専門的な治療まで幅広く対応しておりますので、少しでも気になることがあればお気軽にご相談ください。
