健康診断で異常が見つかったときの流れ
健康診断で「基準値から外れている」「追加検査が必要」といった指摘を受けることがあります。これは必ずしも重い病気を意味するものではなく、早めに対応することで健康を守れる可能性が高まるサインです。当院では以下の手順でご案内いたします。
FLOW01
結果の確認
まずは獣医師が、検査数値や画像所見の意味をわかりやすくご説明いたします。
FLOW02
追加検査のご提案
必要に応じて血液検査、エコー検査、レントゲンなどを行い、より正確な診断につなげます。
FLOW03
治療方針の検討
異常が確認された場合には、動物の年齢・体調・生活環境を考慮しながら、治療や生活習慣改善のプランをご提案いたします。
よくある指摘事項
血液検査での軽度異常
肝臓や腎臓の数値が少し高い場合、まずは食事や生活習慣の見直しを行い、数週間〜数か月後に再検査をすることがあります。
尿検査での異常
尿比重の低下や蛋白尿が見られた場合は、腎臓疾患の早期兆候の可能性があるため、追加の血液検査や超音波検査を行います。
画像検査での影
レントゲンやエコーで腫瘍や結石の疑いがある場合は、CT検査や細胞診といった精密検査をご案内します。
体重増加や肥満
「肥満傾向あり」と指摘された場合は、生活習慣病の予防のために食事指導や運動管理を行います。
次のステップについて
気になる点があった場合には、獣医師が飼い主様と一緒に以下の流れを検討します。
経過観察
軽度の異常の場合は、生活環境を整えたうえで定期的に再検査を行います。
追加検査
異常が持続する、または重度の異常がある場合には、血液検査・尿検査・画像検査などを必要な検査を追加します。
治療の開始
病気と診断された場合は、動物の年齢や生活環境に合わせた治療方法をご提案します。
飼い主様ができること
健康診断に引っかかったとき、飼い主様に大切にしていただきたいのは「慌てず、落ち着いて対応すること」です。
自己判断を避ける
ネットや本の情報だけで判断せず、必ず獣医師に相談してください。
普段の生活を振り返る
食事内容や運動量、排泄や行動の変化を記録していただくと、診断や治療の参考になります。
再検査や治療に前向きに取り組む
早期発見・早期対応は、動物の健康寿命を延ばす大きな鍵となります。
健康診断後の不安を安心に変えるために
健康診断は病気の早期発見や予防につながる大切な機会ですが、結果に気になる点があると、不安を抱かれる飼い主様も多いかと思います。そんなときこそ、焦らずに一つひとつ確認し、必要に応じて追加検査や治療を進めていくことが重要です。大阪市東住吉区のフジタ動物病院では、飼い主様としっかり向き合いながら、ペットにとって最善の方法を一緒に考えてまいります。大切な家族の健康を守るために、気になることがあればどうぞお気軽にご相談ください。

