去勢・避妊手術について
大阪市東住吉区のフジタ動物病院では、犬や猫の去勢・避妊手術を行っています。去勢・避妊手術は、犬や猫の健康と生活の質を守るために大切な選択です。ここでは、手術の意味や得られる効果、注意点についてご紹介します。
犬の去勢・避妊手術
寿命と健康への影響
不妊手術を受けた犬は、メスで23~26%、オスで14~18%寿命が延びるといわれています。手術によって子宮蓄膿症や卵巣腫瘍、前立腺肥大、精巣腫瘍など、性別に応じた病気の予防が可能です。
予防できる主な病気
メス犬
子宮蓄膿症、卵巣疾患、乳腺腫瘍(初回発情前で95%予防効果)
オス犬
前立腺肥大、精巣腫瘍、肛門周囲腺腫
共通
糖尿病、クッシング症候群、伝染性生殖器腫瘍など
行動面での効果
マーキング、放浪、攻撃行動、マウンティングといった性ホルモンに由来する行動が減少し、安定した性格を保ちやすくなります。
注意点
術後は基礎代謝が下がるため肥満になりやすく、体重管理が重要です。また、ごくまれに高齢犬で尿失禁が見られることがありますが、多くは肥満や神経系の異常と関連しています。
猫の去勢・避妊手術
寿命と健康への影響
不妊手術を受けた猫は、メスで39%、オスで62%寿命が延びると言われています。特にメス猫は初回発情前に避妊することで乳腺腫瘍の91%を予防でき、オス猫では尿スプレーやケンカなどの問題行動が大きく減少します。
予防できる主な病気
メス猫
子宮蓄膿症、卵巣がん、持続性発情、乳腺腫瘍(悪性率約90%)
オス猫
精巣腫瘍、前立腺肥大
共通
猫エイズ(FIV)、白血病ウイルス(FeLV)など
行動面での効果
オス猫の尿スプレー、放浪、攻撃性は大幅に減り、メス猫でも発情期特有の鳴き声や不安定な行動が抑えられます。
注意点
犬と同様、術後は肥満になりやすいため食事管理が重要です。手術そのものが尿道や体格に悪影響を与えることはありません。
手術の流れ
FLOW01
予約
去勢・避妊手術は完全予約制です。手術の適切な時期や体調について獣医師が確認したうえで、ご希望の日程を決定します。
FLOW02
事前検査
手術前には必ず健康状態を把握するための検査を行います。身体検査に加え、血液検査で肝臓や腎臓の機能、貧血の有無を確認し、必要に応じてレントゲンや心電図検査も行います。これにより、麻酔リスクを最小限に抑えることができます。
FLOW03
手術前日
安全に麻酔をかけるため、手術の前日は12時間以上の絶食をお願いしています。食べ物が胃に残っていると、麻酔中に吐き戻しを起こす危険があるためです。飲水も手術の約8時間前までに制限する必要があります。
FLOW04
手術当日
全身麻酔をかけ、メスの場合は卵巣または卵巣と子宮を摘出、オスの場合は精巣を摘出します。手術時間は通常30分〜1時間程度で、痛みを和らげる鎮痛処置も併用します。麻酔から覚めるまでしっかりとモニタリングを行い、安全を確認したうえで飼い主様に経過をご報告します。
FLOW05
お迎え
問題がなければ、手術当日の夕方には退院が可能です。退院時にはご自宅での安静の仕方や食事量、投薬方法などを詳しくご説明します。中には一泊入院をおすすめする場合もありますが、基本的には日帰りで対応可能です。
FLOW06
抜糸
オスの場合は術後7日ほど、メスの場合は10日前後で抜糸を行います。抜糸までは傷口を舐めないようエリザベスカラーを装着し、散歩や激しい運動は控えてください。抜糸の際に改めて傷口や体調を確認し、問題がなければ普段通りの生活に戻ることができます。
よくある質問
手術をすると性格が変わってしまいますか?
性格そのものが大きく変わることはありません。攻撃性や発情に関連する行動(マーキング、放浪、鳴き声など)が減るため、むしろ落ち着いた印象を受けるケースが多いです。
手術は日帰りでできますか?
はい、一般的には日帰りで可能です。朝にお預かりし、夕方にはお迎えいただけます。ただし、体調や年齢によっては一泊入院をおすすめする場合もあります。
何歳までに手術を受けた方が良いですか?
犬・猫ともに、生後6か月前後での手術が一般的です。メスは初回発情前に行うことで乳腺腫瘍のリスクを大きく減らすことができます。高齢になってからも手術は可能ですが、麻酔のリスクを考慮し事前検査を徹底します。
ペット保険は手術に使えますか?
ペット保険は病気や事故に伴う治療費が対象となるため、避妊・去勢手術のような予防的処置は補償対象外となることがほとんどです。詳しくは、加入中の保険会社に確認しましょう。
術後に気をつけることはありますか?
傷口を舐めたり噛んだりしないようエリザベスカラーを装着します。また、術後は基礎代謝が下がり肥満になりやすいため、食事量と運動量の調整が必要です。抜糸までは激しい運動を避け、清潔な環境で安静に過ごしましょう。
