その他の手術について
犬や猫の一生の中で、健康を守るために外科手術が必要になる場面があります。手術には病気を根本から治すためのものもあれば、生活の質を改善するためのものもあります。当院では術前検査をしっかりと行い、飼い主様に十分にご説明したうえで、最適な方法をご提案しています。
主な手術の種類
腫瘍の摘出手術
皮膚にしこりができ、体内に腫瘍が見つかった場合に行います。腫瘍とその周囲の組織を切除することで再発を防ぎます。早期発見・早期治療が予後に大きく影響します。
消化管・泌尿器の手術
異物を飲み込んでしまったときの胃切開や腸切開、膀胱結石の摘出、子宮蓄膿症の治療などが含まれます。食欲不振や嘔吐、血尿などの症状が見られる場合は早急な受診が必要です。
整形外科手術
骨折や関節のトラブルに対して行います。プレートやピンを用いた固定術、膝蓋骨脱臼や前十字靭帯断裂の手術などがあります。歩行の異常や足を引きずるなどの症状が見られた場合に検討されます。
神経外科手術
代表的なのは椎間板ヘルニアに対する手術です。ダックスフンドなど一部の犬種で特に多く見られ、歩行困難や下半身麻痺を起こすこともあります。内科的治療で改善しない場合には外科手術が必要となります。
眼科手術
白内障や緑内障、角膜潰瘍、瞬膜腺脱出(チェリーアイ)などに対して行います。視覚の維持や痛みの改善が目的で、早期の処置が予後に直結します。
歯科処置
歯石や歯周病は放置すると口臭や歯のぐらつきだけでなく、全身の健康にも影響します。重度の場合は抜歯が必要になることもあります。定期的な歯科検診とスケーリング(歯石除去)で予防できます。
手術の流れ
FLOW01
診察と検査
症状や身体検査の結果に応じて血液検査やレントゲン検査を行い、手術の必要性とリスクを判断します。
FLOW02
飼い主様への説明
手術の目的や方法、リスク、術後の生活管理について丁寧にご説明し、ご同意をいただいた上で実施します。
FLOW03
手術実施
全身麻酔を用い、安全管理を徹底しながら手術を行います。術中はモニタリング機器で体調を常に確認します。
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術後のケア
痛みの管理や感染予防を行い、回復状況を見ながら退院時期を決定します。ご自宅でのケアについても具体的にご説明します。
飼い主様へ
手術は不安を伴いますが、動物にとってより良い暮らしを支える大切な選択肢でもあります。大阪市東住吉区のフジタ動物病院では、飼い主様の気持ちに寄り添い、安全に配慮した治療を提供できるよう努めています。手術や治療に関するご不安やご質問があれば、どうぞ遠慮なくご相談ください。
