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かゆみ、脱毛、黒ずみ…長年悩んだ皮膚病がかなり改善!

2025.07.18

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「何年も前から、うちの子の皮膚の状態がずっと悪くて…。色んな病院に行って、いろんなお薬やシャンプーも試したけれど、良くなったと思ったらまた悪くなる。その繰り返しで、本当にもう治らないんじゃないかと悩んでいました。」

このように、長く皮膚病に悩まれている飼い主さんは実際にとても多く、当院にも「他の病院では良くならなかった」というワンちゃんが多く来院されます。

今回ご紹介するのは、長年皮膚病で悩まされ、色素沈着や脱毛もひどかったワンちゃんが、当院での検査と継続的な治療により、かゆみがほぼなくなり、皮膚も本来のきれいな色を取り戻して、毛も生えてきたという症例です。

皮膚病はすぐに治るものと、時間をかけてコツコツ治していく必要があるものがあります。今回のように、「あきらめかけていたけど、しっかり向き合うことで改善していく」ケースもありますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

今回のワンちゃんは柴犬で、かなり前からの痒み、脱毛、色素沈着(黒ずみ)、肥厚(象のような皮膚)という慢性皮膚炎の典型的な症例です。長年の皮膚の不具合で治療がうまくいっても回復には時間がかかる症例です。

初診時の皮膚

色々な検査の結果、食物アレルギーとアトピー性皮膚炎の混合型のアレルギーと判断し、食物アレルギー用フードのへの変更と抗生物質、皮膚の炎症を止める薬の内服、皮膚のケア(パイオクリーンムース、デルモセントエッセンシャルシャンプー)を始めました。

3か月後の皮膚

かなり症状は改善しました。まだまだというところです。
さらに3か月後の皮膚です。

さらに改善が認められています。ただ、もう一息というところで飼主さんもかなりの満足度なんですが、痒みも少しあってさらなる改善を望まれていました。
そこで今まで使用していた痒み、皮膚炎の治療内服薬(ステロイドではありません)を変更しました。新しく開発されたゼンレリアという内服薬です。今までの薬は1日に1-2回の投薬でしたが1回にすると効果が落ちていました。ゼンレリアは1日1回の投薬です。

その1か月の皮膚の状態です。

かなり改善してほぼ健康なワンちゃんの皮膚といってもいいくらいです。痒みもほぼなくて、飼い主さんはかなり満足されています。
アトピーも併発しているので、一生のケアや内服は必要ですが、現在は次々と新しい内服薬、サプリメント、ケア用品が出ていますので、副作用なく、かなりの改善が期待できる環境になって来ています。
なかなか治らない皮膚病で悩んでおられる飼い主様、一度ご相談いただけたら、と思います。

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